精油が私たちの体にどう入ってくるか

 

アロマトリートメントで肌に触れた精油の成分は、皮膚からゆっくりと体内へ取り込まれていきます。汗腺や皮脂腺、角質層のすき間などを通りながら真皮へ届き、その後、皮下組織へと進みます。さらに毛細血管やリンパ管に取り込まれ、血液の流れにのって全身へと巡っていきます。その後は肝臓で分解され、尿や汗、呼気、便などを通して体の外へ排出されるといわれています。

 

鼻から入る経路を考えてみます。精油の香り成分は、鼻から入ると、鼻の奥にある嗅上皮(きゅうじょうひ)でキャッチされます。そこで受け取られた香りの情報は電気信号となってわずか0.2秒という瞬間的な速さで嗅細胞から出ている嗅毛から嗅神経を通り、嗅球、嗅索を駆け巡って大脳辺縁系へ伝わるといわれています。そして脳の中(=嗅覚野)で「あ、これは○○の香りがする」と私たちは認識します。

 

 

街中のカフェで珈琲の香り、爽やかな柑橘の香り、森の木々の香り、寺社仏閣のお香など、その瞬間に気持ちがふっとゆるんだり、安心感や気持ちが引き締まったりするのは、こうした香り成分が脳へ直行する仕組みがあるからです。

 

例えばミカンが書かれたイラストを目で見た場合、目で見た情報はまず大脳新皮質で整理・判断されてから、大脳辺縁系へ伝わり「これはミカンだ」と認識されるといわれています。一方で、ミカンの香りを感じた場合、香りの情報は大脳辺縁系へよりダイレクトに届くため「この香り、好き!(反対に苦手)」といった感情にすばやく働きかけやすいのが特徴です。

 

呼吸によっても精油の成分は体内へ入ります。呼吸によって気道の粘膜や肺胞(はいほう)から吸収され、血液の流れにのって全身へと運ばれていきます。その後、肝臓で分解・解毒され、尿や汗、呼気、便などを通して体の外へ排泄されるといわれています。精油の成分は比較的代謝が早く、早いものでは7〜8分ほどで排泄が始まり、体に長くとどまり過ぎないのも特徴です。

 

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